飈々ひゅうひゅう)” の例文
十二月から三月一ぱいは、おびただしい霜解けで、草鞋か足駄あしだ長靴でなくては歩かれぬ。霜枯しもがれの武蔵野を乾風が飈々ひゅうひゅうと吹きまくる。霜と風とで、人間の手足も、土の皮膚はだも、悉くひびあかぎれになる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)