“風炉釜”の読み方と例文
読み方割合
ふろがま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真意を——そして信念をも——友に告げてしまうと、三成は、後を心すずしげに、静かに、隅へ立って、茶の風炉釜ふろがまに向っていた。
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紅茶の煙のかなたに風炉釜ふろがまの煮えの別天地のあることを、一通り合点がてん行かせる書物としては、おそらくこれを極致とすべきかと、あえて自分は考えるが
茶の本:01 はしがき (新字新仮名) / 岡倉由三郎(著)
向うの左手の一間の床の間にはちょっとした軸を掛けて、風炉釜ふろがまなどを置いている。
黒髪 (新字新仮名) / 近松秋江(著)