頭髪たぶさ)” の例文
旧字:頭髮
滅多に手荒なことをしたことのなかった父親をして、しまいにお島の頭髪たぶさつかんで、彼女をそこに捻伏ねじふせてぶちのめすような憤怒を激発せしめた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
突然いきなりに五八の頭髪たぶさを取ってうしろへ引き倒そうとする所を、前から丹三郎が五八の面部へ切付けましたから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)