“青酸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
シヤン50.0%
あおずっぱ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いやけっして、問題と云うのは、あの屍光にも創紋にもないのですよ。勿論、青酸シヤンには適確な中和剤がないのですから、貴女がダンネベルグ夫人と同じレモナーデを
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
だいたい君が、強度の青酸シヤン中毒というものをあまり誇張して考えているからだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
アンディーヴの截片はお絹の口の中で慎重にみ砕かれた。青酸あおずっぱい滋味が漿液しょうえきとなり嚥下のみくだされる刹那せつなに、あなやと心をうつろにするうまさがお絹の胸をときめかした。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)