青酸あおずっぱ)” の例文
アンディーヴの截片はお絹の口の中で慎重にみ砕かれた。青酸あおずっぱい滋味が漿液しょうえきとなり嚥下のみくだされる刹那せつなに、あなやと心をうつろにするうまさがお絹の胸をときめかした。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)