“青簾越”の読み方と例文
読み方割合
あおすだれご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外はもう夏の気勢けはいで、手拭を肩にぶら下げて近所の湯屋から帰って来る、顔の赤いいなせなかしらなどが突っかけ下駄げたで通って行くのが、窓の格子にかけた青簾越あおすだれごしに見えた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
離れは新太郎君の部屋と向き合いだから青簾越あおすだれごしに能く見える。秀子さんと芳子さんは無論のこと、大姉さんの松浦夫人まで西川老の忌諱ききに触れそうな短い海水着姿で通りかゝった。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)