青年俳優わかおやま)” の例文
紫の野郎帽子に額を隠し、優にやさしい女姿、——小刻みに歩み行く、﨟たけたこの青年俳優わかおやまの、星をあざむく瞳の、何とにわかに凄まじい殺気を帯びて来たことよ!
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
青年俳優わかおやまの眉目には、最近一身一命をなげすてて、大事にいそごうとするものだけが現す、あのつよく、激しく、しかも落ちついた必死、懸命の色がみなぎるのであった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
菊之丞一座といっても、見込んでいるのは、艶名をうたわれている女形おやま雪之丞の舞台で、それゆえ、出し物も、もっぱらこの青年俳優わかおやまの芯に出来るような台本が選ばれた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)