霰釜あられがま)” の例文
炉のまえにる彼のすがたは、そこに懸けられてある姥口うばぐち霰釜あられがまとともに破綻はたんなくひたと坐っていた。話しぶりにも幾ぶん亭主という心もちが加わって、丁寧なうちになお親しみをも示している。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)