雑草くさ)” の例文
旧字:雜草
奥様は暖い国に植えられて、やわらかな風に吹かれて咲くという花なので。この荒い土地に移されても根深くはびこ雑草くさでは有ません。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
風浴みてしき雑草くさなるみづひきとゑのこぐさとを活けて笑みたり
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
五月雨さみだれの止まぬに雑草くさは苅れずして小さきは小さき花を咲かせぬ
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
雑草くさのこと云ひたる事の無き死囚雨後にしばふのさわやかさ指す
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)