雑種児あいのこ)” の例文
日本人だろうか、西洋人だろうか、あるいは雑種児あいのこかも知れないが、いずれにしても不思議な魅力を持つ眼である。
梟の眼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
つまり彼の随筆があんなに面白いといふことは、随筆と小説の雑種児あいのこ文章であつたからであろう。
「鶴」と百間先生 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
薬瓶くすりびんもちて休息やすめる雑種児あいのこの公園の眼をおもはしむ。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)