はや)” の例文
旧家であって財産家ではあったが、主人も主婦も死んでしまい、娘一人が生き残り、主人の弟のはや二郎という男が、後見人として入り込んでいる。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
はや二郎はお三保に何か云っていた。しかしきわめて低声だったので、貝十郎へは聞こえなかった。と、二人は歩き出した。そうして間もなく見えなくなった。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)