隠密役おんみつやく)” の例文
柳営りゅうえいでは隠密役おんみつやく御法則をふんで、十年御帰府ごきふなき父上を死亡と見なし、権現様以来の甲賀家こうがけも遂に断絶の日が近づきました——
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうだよ、墨屋敷すみやしきといってね、二十七家の隠密役おんみつやくかたばかりが、このひとところにお住まいになっている」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)