“隠亡風情”の読み方と例文
読み方割合
おんぼうふぜい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は何をそれほど憤ったか、隠亡風情おんぼうふぜいまでが、天下の時勢を論ずる生意気を憤った。隠亡風情にまで見くびられる徳川の末世を憤った。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
隠亡風情おんぼうふぜいの身で、将軍家と旗本に向って、聞くに堪えぬ暴言雑言ぼうげんぞうごん、憤怒に駆られた神尾主膳は、前後をおもんぱかるいとまもなく
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
隠亡風情おんぼうふぜいとして許し難き冒涜ぼうとくの言い草だ、隠亡風情までが、こうまで時の天下を見くびるようになった!
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)