陶物床几すえものしょうぎ)” の例文
唐焼からやき陶物床几すえものしょうぎに、ここの御隠家ごいんけ様なる千蛾せんが老人はゆたりと腰を休めて、網代あじろ竹の卓のうえに片肱かたひじ
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふと、ことばを切って、二人がそこの陶物床几すえものしょうぎから立ち上がって見ると、ちんのうしろの山吹が微かにゆれていて、真ッ黄色な花の粒がまだホロホロとこぼれている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)