阿鼻焦熱あびしょうねつ)” の例文
阿鼻焦熱あびしょうねつ苦悩くるしみから、手足がはり、きりこまざいた血の池の中で、もだくるしんで、半ばき、半ば死んで、生きもやらねば死にもらず、死にも遣らねば生きも遣らず、うめき悩んでいた所じゃ。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)