阪地はんち)” の例文
そうして義太夫節は大阪に生れ、大阪に成長し、語る人も阪地はんちの生れを本場とし、修業もその土地を本磨きとするのである。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
それより一、二カ月を経て、東京より重井ら大同団結遊説のため阪地はんちを経て中国を遊説するとの報あり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
今から十日以内に阪地はんちで落ち合おう、そうしていっしょに高野こうや登りをやろう、もし時日じじつが許すなら、伊勢から名古屋へまわろう、と取りきめた時、どっちも指定すべき場所をもたないので
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)