闊達くわつたつ)” の例文
いにしへより英明の主、威徳宇宙にあまねく、万国の帰嚮ききやうするに至る者は、其胸襟きやうきん闊達くわつたつ、物として相容あひいれざることなく、事として取らざることなく、其仁慈化育の心、天下と異なることなきなり。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
闊達くわつたつな主人の萬兵衞は、自分のせゐで家族や奉公人達まで滅入り込ませるのは氣の毒と思つたか、今年は一つ出入りの者を皆んな呼んで、存分に賑やかな花見をしようと言ひ出したのです。
大家の主人らしい闊達くわつたつさのうちにも、諦め兼ねた愁悶しうもんが太い眉を曇らせます。
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)