関係なか)” の例文
旧字:關係
いずれ俺と猪之松とは、将来交際つきあえる関係なかではない。そのうち必ず命を賭しての、出入り果し合いをすることとなろう。一日延ばせば一日延ばしただけ、双方嫌な目をするばかりだ。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
朝から晩まで戸外そとに居るが、その後妻のお兼とお柳との関係なかが兎角面白くないので、同じ家に居ながらも、信之親子と祖父母や其子等(信之には兄弟なのだが)とは、宛然さながら他人の様に疎々うとうとしい。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)