間諜いぬ)” の例文
「結構、事の血祭りに幕府の間諜いぬを斬れ、伊賀の上野とは幸先さいさきがよい、やい幕府の間諜、表へ出ろ、荒木が三十六番斬りの名所を見せてやる」
「ふらちなやつだ。さてはきさまは、どこかの大名だいみょうの手先になって、諸国をうかがう、間諜いぬだな」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「先生、これは間諜いぬでござる、幕府の犬に違いござらぬ」
間諜いぬか」
おのれは間諜いぬじゃ、幕府の犬であろうな」