“間歇泉”の読み方と例文
読み方割合
かんけつせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし熱海あたみ間歇泉かんけつせんから噴出する熱湯は方尺にも足りない穴から一昼夜わずかに二回しかも毎回数十分出るだけであれだけの温泉宿の湯槽ゆぶねを満たしている事を
丸善と三越 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
室子はそういう場合、得体えたいの知れぬ屈辱感で憂鬱になる。そして、自分に何か余計なものかもしくは足りないもののありそうな遺憾が間歇泉かんけつせんのように胸に吹き上がる。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ヒルミ夫人のまぶたに、二十数年この方跡枯れていた涙が、間歇泉かんけつせんのようにどッと湧いてきた。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)