閑人適意かんじんてきい)” の例文
濃くあまく、湯加減ゆかげんに出た、重い露を、舌の先へ一しずくずつ落してあじわって見るのは閑人適意かんじんてきい韻事いんじである。普通の人は茶を飲むものと心得ているが、あれは間違だ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)