長崎骨董ながさきこっとう)” の例文
家は長崎で、反物たんものや装身具や支那画などの長崎骨董ながさきこっとうを持って、関西から江戸の花客とくいを廻り、あらかた金にすると、はるかりのように、遥々な故国ここくへ帰ってゆくのである。
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よけいな詮索せんさくをおしでないよ。おまえさんは、長崎骨董ながさきこっとうでもひねっていればいいのだろ」
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)