長屋住居ながやずまい)” の例文
無論長屋住居ながやずまいの貧しい暮しをしていたものの子である。我ら二人の寝起ねおきする所も、屋根に一枚のかわらさえ見る事のできない古長屋の一部であった。下には学僕がくぼくと幹事をぜて十人ばかり寄宿していた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)