鍬柄くわづか)” の例文
鍬柄くわづかついて畑の中に突立つったった時は、天も見ろ、地も見ろ、人も見てくれ、吾れながら天晴見事の百姓振りだ。額の汗を拭きもあえずほうと一息ひといき入れる。曇った空から冷やりと来て風が額を撫でる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)