鍋錢なべせん)” の例文
新字:鍋銭
ハツと氣が付いて腹卷を探ると、折惡しく鍋錢なべせんはありませんが、小粒が二つ三つ。と、それに柄にもなく小判が一枚あります。
もう一つ、平次には不思議な手練があつて、むづかしい捕物に出會でつくはすと、二三間飛退つて、腹卷から鍋錢なべせんを取出し、それを曲者の面體目がけてパツと抛り付けます。