鉤針かぎばり)” の例文
一たい女が美しい女を眼の前に置き、すぐにそうじろじろ見詰められるものではない。けれども、この娘には女と女と出会って、すぐ探り合うあの鉤針かぎばりのような何ものもない。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)