“鉄気”の読み方と例文
読み方割合
かなけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然し、その重い網扉がけたたましい車金具の音と共に開かれ、鉄気かなけが鼻頭から遠ざかると同時に、密閉された熱気でムッと噎せ返るような臭気を、真近に感じた。
夢殿殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
南部なんぶが何と言っても、京都には敵いません。値段も倍から違います。鉄気かなけの出ないこと請合うけあいです」
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ところでガータロと云う奴は鉄気かなけを嫌うもんですから、そう云う時には、何んでも構わない、鉄気のものを水の中へ投げさえすれば助かるんで、ふっとそのことを思い出して
紀伊国狐憑漆掻語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)