金鼓こんく)” の例文
目のあらいすだれが、入口にぶらさげてあるので、往来の容子ようすは仕事場にいても、よく見えた。清水きよみずへ通う往来は、さっきから、人通りが絶えない。金鼓こんくをかけた法師ほうしが通る。壺装束つぼしょうぞくをした女が通る。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
観音の金鼓こんくひびけり湯に居りてのどかよと思ふ耳あらひつつ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)