金烏玉兎きんうぎょくと)” の例文
そこが縁起じゃ、禁厭まじないとも言うのじゃよ、金烏玉兎きんうぎょくとと聞くは——この赫々あかあかとした日輪の中には三脚のからすむと言うげな、日中ひなかの道を照す、老人が、暗い心の補助おぎないに、烏瓜のともしびは天の与えと心得る。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)