金槐集きんかいしゅう)” の例文
金槐集きんかいしゅう』などでもそうである、佳作といったらば二十首か三十首恐くは三十首を越えまい、それでも右大臣は勝れた歌人というに妨げないのだ
竹乃里人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
金槐集きんかいしゅうをお読みのひとは知って居られるだろうが、実朝さねとものうたの中に、「すらだにも。」なる一句があった。
二十二歳、建暦けんりゃく三年十一月、定家は家重代の宝であった『万葉集』を献じたので、実朝は非常に喜んで、握玩あくがんかなかったことが『吾妻鏡あずまかがみ』に見えている。そして十二月に『金槐集きんかいしゅう』が出来た。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)