郊野こうや)” の例文
全くこの遊戯は不安心な遊戯で、大きな建物などの中ですらも、まれにはジェネヴィエバのごとき悲惨事があった。まして郊野こうやの間には物陰が多過ぎた。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ひそかにその機会をうかがっている中に、一日たまたま郊野こうやにおいて、向うからただ一人歩み来る飛衛に出遇であった。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)