邪者よこしまもの)” の例文
あの頃、あゝいふ彼女を、あんな眼で見てゐた自分が、返つて独り好がりの邪者よこしまもので、彼女こそ常に変らない筍である! ——さう云ふ思ひに一層彼は陥つた。
小川の流れ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)