運動量モーメンタム)” の例文
運動量モーメンタムも同様である。しかし加速度となると時間の自乗に逆比例するから時間のほうが二倍に延びれば加速度は四分の一になる。
映画の世界像 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
感情はいわば一種の力であって、感情あればこそ思想も力をえ、感情の力なければ、人の考えはとかく冷淡にして働きに現れることは少ない。よし現れても、その運動量モーメンタムが弱い。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
それはたとえて云わば、無限に向かって進んで行く光の「強度インテンシチー」のようなものではあるまいか。無限の空間に運動している物の「運動量モーメンタム」のようなものではあるまいか。
帝展を見ざるの記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
前者は梅雨の雨量と、河水の運動量モーメンタムを、數字を用ゐずした數字以上に表現して居り、後者は濕度計を用ゐずして煤けた草庵の室内の濕氣を感ぜしめ、黴臭い匂ひを暗示する。
天文と俳句 (旧字旧仮名) / 寺田寅彦(著)
それは影に質量がなく従って運動量モーメンタムのないことを忘れているからである。
映画の世界像 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)