たじろ)” の例文
同じようにたじろいだ街の科学者速水に、素早く耳うちをして愕く必要のないことを教えた。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と帆村のたじろぐ前に、バラバラになった蠅男の五体は、まるでその一つ一つが独立した生き物のように、物凄い勢いでクルクルと床上を匍いまわり、次第次第に帆村の身近く迫ってくるのであった。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
敵も味方も、突然飛びこんで来た怪物に、ソレと気がついてたじろいだ。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)