その暗影と云うのは——、たしかに彼の心中に一つの逆説があって、それを今の伸子の言葉が、微塵と打ち砕いたに相違なかった。
そしてこれこそ生きることの逆説であつて、この法悦は人が最も旺んに生きている時に来るのであり、人が生きていることの完全な忘却として来るのである。
“逆説”の意味
《名詞》
逆 説(ぎゃくせつ)
一見、間違いや矛盾に思えるが、実は正しさや合理性のある説・表現。「負けるが勝ち」や悪人正機説などの類。
前提と推論が正しく、または正しいように思えるのに、間違いや矛盾のある結論が導かれること。「アキレスと亀」などの類。
(出典:Wiktionary)
逆 説(ぎゃくせつ)
(出典:Wiktionary)
“逆説(パラドックス)”の解説
パラドックス(paradox)とは、正しそうな前提と、妥当に思える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。逆説、背理、逆理とも言われる。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
“逆説”で始まる語句