うず)” の例文
白くしょんぼりうずくまって、かなり遠くから見たのでございますから、ふいるむのように小さく、けれども確かに、確かに
(新字新仮名) / 太宰治(著)
うずくまっていた犬が吠え出した。壁から外した彼のレンコートを肩へ掛けて低い窓縁へ腰をのせる。煙草を噛んで口傍でマッチを擦った。脛を真すぐに伸ばして両足を重ねる。
歩む (新字新仮名) / 戸田豊子(著)