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踵鉄
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そこがね
ふりがな文庫
“
踵鉄
(
そこがね
)” の例文
まだ
黎明
(
しののめ
)
の頃ほひ、赤長靴の
踵鉄
(
そこがね
)
が目につけばそこには必らずピドールカが情人のペトゥルーシャと甘いささやきを交はしてゐたわけぢや。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
雄々しい口髭を捻つて、靴の
踵鉄
(
そこがね
)
の音も勇ましく踊りだしたものぢや! そのまた踊り方といつたら、両脚がまるで、女の手に𢌞される
紡錘
(
つむ
)
そつくりで
ディカーニカ近郷夜話 前篇:06 紛失した国書
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
靴の
踵鉄
(
そこがね
)
の音も高らかに、鏡を片手で前にささへたまま、好きな自分の唄を
口吟
(
くちずさ
)
みながら踊りだした。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
韻律もなく調子はづれに銀の
踵鉄
(
そこがね
)
が鳴つた。
編目
(
くみめ
)
の解けた黒髪が白い顔にパラパラと落ちかかつた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
凝つた
上衣
(
スクニャア
)
や、
浅葱
(
あさぎ
)
の古代絹の
下袴
(
ペチコート
)
や、銀の
踵鉄
(
そこがね
)
を打つた長靴の素晴らしさに度胆を抜かれたが、それにもまして、彼女の老父がいつしよに来なかつたことを奇異に思つた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
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青や赤や桃いろのリボンで拵らへた
頭飾
(
かんむり
)
をかぶり、縫ひめ縫ひめを赤い絹絲でかがつて小さい銀の花形をつけた薄いルバーシュカを身につけ、背の高い
踵鉄
(
そこがね
)
をうつたモロッコ革の長靴をはいて
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
お前の靴の
踵鉄
(
そこがね
)
が
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
踵
漢検1級
部首:⾜
16画
鉄
常用漢字
小3
部首:⾦
13画
“踵”で始まる語句
踵
踵摺