跫響あしひび)” の例文
八方から雪崩なだれを打って、自分ひとつに集って来る、大廊下の跫響あしひびきを耳にしながら、彼は、鉄砲洲にある妻の顔と、遙かな国許くにもとの空——赤穂一城に住む多くの家来や家族たちの悲しい表情とを
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)