趾先あしさき)” の例文
まるで、明るみの中を歩くように、雑多にころがっている、仏具や、金仏の間を、巧みに趾先あしさきさぐりに通り抜けて、近づいたのが、須弥壇しゅみだんの前——抹香臭まっこうくささ、かび臭さが鼻をつ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)