越後屋ゑちごや)” の例文
「その浪人者が、近頃チヨイチヨイお小夜のところへ來たんださうで、——米屋の越後屋ゑちごや兼松が、お小夜の家で三度も逢つてゐますよ」
其儘いたゞきしが其節も何か種々いろ/\と取込だ事が御座りしとか申事其後歸國の節越後屋ゑちごやとやらから金二十兩程貰ひ町内地主樣家主樣から十兩ヅツ貰ひ自分がたくはへし金も四五十兩餘にて其ほか町内の方々より餞別せんべつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「お角の阿魔あまですよ。昨日越後屋ゑちごやへ行つて單衣ひとへと帶を買つて小判を出しましたよ」