賣女ばいた)” の例文
新字:売女
貧乏人の子かは知らないが、お駒は生無垢きむくの素人娘だ。賣女ばいた夜鷹よたかおとるやうに言はれて、親の俺はどんな心持だと思ふ
『何をする、賣女ばいた
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
千万無量の怨みを包んで、私があの女に接近したのは、折を見て一刀の下に斬り捨てようためだが、折はあつても、賣女ばいた一人の命と引き換へでは、この私の命が惜しい。
「そればかりぢやない、あやめまでこの俺を踏付ふみつけやがつた——賣女ばいた
賣女ばいた、退けツ」