賊将ぞくしょう)” の例文
さいわいに、ふたりはさしたる重傷ふかでを受けていたのではなかった。けれど、やがて気がついてから、賊将ぞくしょう、呂宋兵衛をとり逃がしたと知って、無念がったことは、ほかの者より強かった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)