賀古かこ)” の例文
賀古かこさんの病院へ通って、代診の内藤さんというのが優しいよい人だったので、それほどでない時にも、よくてもらったものでした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
「マダ早いよ、僕の処は夜るが昼だからね。眠くなったらソコの押入から夜具を引摺ひきずり出してゴロ寝をするさ。賀古かこなぞは十二時が打たんけりゃ来ないよ、」
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
日記にはなお賀古かこ氏と相談したともしてあります。賀古氏も定めし案じて下すったのでしょう。でも直接その話には関係なさらなかったようです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
それは前年の夏、兄や賀古かこ氏が、小出こいで大口おおぐち、佐佐木氏等を浜町はまちょうの常磐にお招きして、時代に相応した歌学を研究するために一会を起そうという相談をしたのでした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)