豪宕がうたう)” の例文
時とすると、水が靜かなところから、夕方などに船が懸つてゐることがある。正に一幅豪宕がうたうの畫圖である。
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
(前略)鹿島の神宮にまうで候へば、つい鹿島のなだよそに致し難く、すでに鹿島洋に出でて、その豪宕がうたうなる海と、太古さながらの景を見るうちに、縁あつて陸奥の松島まで遊意飛躍つかまつり候事
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)