“讃美者”の読み方と例文
読み方割合
さんびしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は常に中世紀の讃美者さんびしゃであった。その時代には美が最も厚く実現されていたからである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
彼は、つい十分ほど前まで、今日の園遊会に集まっている、すべての人々は自分の金力に対する讃美者さんびしゃであると思っていた。讃美者ではなくとも、少くとも羨望者せんぼうしゃであると思っていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
(間)ね、思ってもご覧なさい、アーニャ、あなたのお祖父じいさんも、ひいお祖父さんも、もっと前の先祖も、みんな農奴制度の讃美者さんびしゃで、生きた魂を奴隷どれいにしてしぼり上げていたんです。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)