謎語めいご)” の例文
そうして謎語めいごを解くであろう。そうして紐を解くであろう。そうしたら国中の財産を東邦人へくれなければならない。……こういう予言を残してくれた。
……前代未聞の恐ろしい殺人事件のあった家……四人の無疵むきずの死骸に護られたへや……その四人を殺した不可思議な女の霊魂の住家……奇蹟の墓場……恐怖のへや……謎語めいごの神殿……そんな感じを
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
意味の紛乱した謎語めいごによって、自由詩を曲弁する必要もなくなるだろう。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
「何か謎語めいごがござるよし、拙者必ず解くでござろう」自信あり気に紋太夫は云う。
だがそうとすれば、一層以て不可解であり、奇怪千万な謎語めいごである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
「碩寿翁には先手を打たれ、千賀子には謎語めいごを浴びせかけられてしまった。今夜は、俺にはめでたくない晩だ。二度あることは三度あるというが、もう一度、今夜中に嚇されるかもしれない」
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「東邦人が利口でもあの謎語めいごを解くことは出来まい」