諸羽もろはね)” の例文
諸羽もろはねつと、ひらりと舞上る時、緋牡丹の花の影が、雪のうなじに、ぼっとみて薄紅うすくれないがさした。そのまま山のを、高く森のこずえにかくれたのであった。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)