読誦どくしょう)” の例文
旧字:讀誦
主人は少からざる尊敬をもって反覆読誦どくしょうした書翰しょかんの差出人が金箔きんぱくつきの狂人であると知ってから、最前の熱心と苦心が何だか無駄骨のような気がして腹立たしくもあり
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
唯、この時代によく読誦どくしょうせられ、写経せられた簡易な経文であったと言うのと、一つは有名な遺物があるからである。ところが、此経は、奈良朝だけのことではなかった。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
ねずみのはうようなきたない家なのよ、真っ暗な小さな家よ、それは高い上階うえでね。その家の中で、歌ったり読誦どくしょうしたりするんだが、何だかわかりゃしない、ただ下からその声が聞こえるだけよ。