詔書みことのり)” の例文
「おう、よくぞ御心をお定め遊ばした。陛下! 一刻もはやく詔書みことのりを降して、闕下けっかに血をみるの難を未然におふせぎあれ」と、うながした。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
始めにそういう黄色な紙に書いた詔書みことのりが一つ来てラサ府に貼られてあった。その後何枚か来まして、ちょうど三遍に沢山貼り出されたです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
詔勅の効力 そういうような重い詔書みことのりが来ましても、いやもうチベット人は平気なものです。私がある高等官に尋ねました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「既にこういう詔書みことのりが出たからはもしこれをたてに取って英国人がここに入って来たらどうするか。」「なあに入れるものか」「どういう訳で。」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)