訳読やくどく)” の例文
マストに風がうなったり、ハッチへなみが打ちこんだりしても、その浪なり風なりは少しも文字の上へ浮ばなかった。彼は生徒に訳読やくどくをさせながら、彼自身先に退屈し出した。
保吉の手帳から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)